魚泳ぎ、レンコン豊作?研究者とボランティア協力 システムトレード
魚泳ぎ、レンコン豊作?研究者とボランティア協力
2009/07/04 06:19
魚がすむ田んぼで、特産のレンコンを育てよう-。徳島県鳴門市で大学の研究者とボランティアが協力し、ユニークな取り組みを進めている。昔ながらの自然環境を守りつつ、収量アップの“一石二鳥”を目指す。徳島県は全国2位のレンコン産地だが、水路の底にたまった泥を取り除くのは高齢の農家にとって重労働のため、コンクリートで整備するところが増えている。そんな中、2004年に鳴門市の水路で、県内では絶滅したと思われていたコイ科のカワバタモロコが見つかった。「このままでは魚がすみづらくなってしまう」。徳島大の田代優秋助教(30)(生態系工学)は、希少な魚の発見を機に、魚がレンコンの収量アップに貢献していると証明することで、自然のままの水路を残すことができないかと考えた。昨年、鳴門市内の約80平方メートルの田んぼで実験を開始。フナを放流した区画の収量が、そうでない区画より2割ほど多いとの結果を得た。フナがミミズなどのエサとともに余分な水草を食べ、水中の土も耕すためと推測される。今年は口コミで地元住民や農家、企業から約40人のボランティアが参加。6月に水路の水草を切り、魚が田んぼに入りやすい環境をつくった。収穫は10月の予定。田代助教は「自然を生かしながら、地域を活気づけたい」と話している。
【共同通信】
